目のまぶしさを感じる際の原因や想定される病気の可能性と対処法 | 明石の田村眼科|日帰り白内障・硝子体・涙道再建・緑内障・眼瞼下垂手術

医療法人瞳潤会 田村眼科
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目のまぶしさを感じる際の原因や想定される病気の可能性と対処法

屋外や明るい場所で、まぶしさを感じることはありませんか? 

特に目に異変がなくてもまぶしく感じることはありますが、あまりに頻度が多かったり、目を覆ってしまうほどのまぶしさを感じる場合には、何らかの眼疾患に起因しているかもしれません。 

本記事では、まぶしさを感じる時の症状や、なぜまぶしく感じるのか、まぶしさに関連する疾患などについて解説します。 

 

 

目がまぶしい際の症状 

特に強い光でもないのにまぶしさを感じてしまうことを、「羞明(しゅうめい)」といいます。 

ヘッドライトの光や、昼間の通常の明るさであっても、他の人が感じる以上に強いまぶしさを自覚したり、場合によっては痛みを感じることもあります。 

 

 

目がまぶしい原因 

まぶしさの感じ方は人それぞれなので、その度合いを比べるのは難しいことですが、目が開けられないほどのまぶしさを感じている場合は、目にトラブルを抱えている可能性が高いと言えるでしょう。 

ここでは、まぶしさにつながる事がある目の組織についてご紹介します。 

 

角膜 

角膜は、目の表面を覆う透明の膜であり、主に光の屈折率を調節しています。 

その角度調整がうまくできなければ、光が反射してしまい、少しの明るさでもまぶしく感じてしまいます。 

 

水晶体 

目に入ってくる外部の光を曲げる働きを担っています。 

この水晶体が濁っている場合など、目に入ってくる光が水晶体で乱反射すると、光が散乱します。その結果としてまぶしさを感じます。  

 

瞳孔 

目の茶色い部分が虹彩、その中の黒い丸が瞳孔と呼ばれ、光の入口となる部分です。 

カメラの絞りを思い出すとイメージしやすいですが、瞳孔も明るい場所では光を受け過ぎないよう小さくなり、暗い場所では少しでも多くの光を集めるために大きく開くようになっています。 

しかし、この働きがうまく機能しないと、明るい場所でも光の量を調整できず、場合によっては強烈なまぶしさを感じます。 

 

網膜 

網膜は、目に映る映像を視神経を通して脳に伝える役割を担っており、わずか0.1mm〜0.4mmの厚みしかない組織です。

通常、網膜の表面はなだらかですが、何らかの原因で傷がついたりして形状が不正になると、光が乱反射してまぶしく感じます。 

 

視神経 

目の状態に明らかな異変がない場合は、視神経に問題がある可能性があります。 

光を認識する視細胞や、情報を脳に伝える神経細胞の軸索が減っている場合、光を過剰と感じてしまい、まぶしさを訴えるケースがあります。 

 

 

目がまぶしい際に疑われる病気 

頻繁にまぶしさを感じたり、まぶしくて生活に支障が出るような場合は、以下のような疾患でないかどうか、眼科で検査を受けましょう。 

 

白内障 

白内障は、目の中にある水晶体が徐々に濁ってくる病気です。 

人によって濁り方と進行スピードは異なりますが、まぶしさに加え、目のかすみや視力低下なども起こります。 

80代までにほとんどの人がかかりますが、放っておくと難治症例となったり、他疾患を併発する危険性も考えられるため、軽視はできません。 

白内障の症状や治療方法などのより具体的な情報については、こちらの「白内障の症状や見え方、眼内レンズ、日帰り手術の詳細」のページをご覧ください。

 

角膜炎 

目の一番外側にある角膜が炎症を起こした状態をいいます。 

角膜は常に涙に覆われているため、基本的には細菌やウイルスなどが付着しにくい構造になっています。 

しかし、一番外側にあるため感染源に触れるリスクも高く、傷などが入ってしまうとすぐに感染を起こしてしまいます。 

また、傷が入ってしまうと光の屈折率もうまく調整できなくなり、まぶしさを感じてしまいます。 

 

結膜炎 

結膜と呼ばれる白目部分が何らかの原因で炎症を起こしている状態を、結膜炎と呼びます。 

目のかゆみや充血、目やになどが主症状ですが、ひどくなると違和感やまぶしさを感じることもあります。 

あまりのかゆさに目をこすってしまうと、結膜が傷ついてしまうことがあるため、触らずにまず眼科を受診しましょう。 

詳細については、こちらの「結膜炎の症状や原因、主な治療方法と予防方法」のページをご覧ください。

 

ぶどう膜炎 

眼球をくるっと包むように広がっているぶどう膜は、虹彩、毛様体、脈絡膜という3つの組織からできており、それらに炎症が起きた状態をぶどう膜炎と呼んでいます。 

主な症状は目の充血、かすみ目、まぶしさなどですが、飛蚊症を併発する可能性が高い事も特徴です。 

ぶどう膜炎は必ずしもぶどう膜だけに留まる訳ではなく、例えば網膜に影響した場合は、視力低下や最悪の場合失明に繋がることもあるため注意が必要です。 

ぶどう膜炎の詳細については、こちらの「ぶどう膜炎の特徴的な症状や疑われる原因と治療法」のページをご覧ください。

 

網膜色素変性症 

網膜色素変性症は、網膜にある視細胞が徐々に機能しなくなり、その部分が黒く色素沈着する病気です。 

そのほとんどが遺伝と言われており、病気が進行するにつれ視野が狭くなる、視力が低下するなどの症状が表れます。 

網膜色素変性症では明るい場所でのまぶしさを訴える人が非常に多く、日常生活にも支障が出ます。

詳細については、こちらの「網膜色素変性症の原因・症状と3つの主な治療法」のページをご覧ください。

 

ドライアイ 

涙の量などが少なくなって乾燥した状態がドライアイです。目の水分量が減ってしまうと、網膜に傷が付きやすくなります。 

前述した通り、網膜の表面の形状が不正になると光が乱反射するため、まぶしさや目の痛みを生じます。 

 

ドライアイの詳細については、こちらの「ドライアイの原因・症状と治療方法」という記事をご確認ください。

 

目がまぶしい際の対処法・治療法 

涙量の減少などで目が乾燥している場合は、まずは乾燥を防ぐケアをしましょう。 

意識して瞬きの回数を増やす、潤い効果の高い目薬を使用する、空間全体を加湿するなどの方法が効果的です。 

また、目は常に紫外線に晒されておりダメージを受けやすい組織です。症状が悪化しないよう、日頃からサングラスやつばの広い帽子を着用する事も効果的です。 

まぶしさが改善されない時は、眼科を受診して、的確な対処や治療を受けましょう。 

 

 

まぶしさを感じる頻度や度合いが高いなら眼科を受診しよう 

日常生活でもまぶしさを感じることは決して珍しくありませんが、その頻度や度合いなどが気になっている方は、一度眼科の検診を受けて原因をはっきりさせた方が良いでしょう。 

 

当院では、高度な専門性を有する医療スタッフによる医療の提供を通じて、白内障を主体としつつ数多くの目の病気への治療に対応しております。 

特に白内障の日帰り手術に注力しており、多焦点眼内レンズも豊富に取り扱っております。その他硝子体、眼瞼下垂、涙道、緑内障等の治療についても日帰り手術が可能です。 

また、明石市のみならず近隣地域(神戸市西区、神戸市垂水区、淡路市等)にお住まいの患者さんからも多くの治療のお問い合わせをいただいております。 

目の病気にお悩みの方や、治療をご検討中の方はぜひ一度兵庫県明石市の田村眼科までご来院ください。