結膜下出血とは?代表的な症状と原因、治療方法 | 明石の田村眼科|日帰り白内障・硝子体・涙道再建・緑内障・眼瞼下垂手術

医療法人瞳潤会 田村眼科

結膜下出血

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結膜下出血とは?

結膜下出血とは、白目の表面部分を覆っている粘膜である「結膜」の下にある血管が破れ、白目部分に出血がみられる症状のことをいいます。結膜の下で起こる出血ということもあり、触った際に手に血がつくようなことはありません。

結膜には多くの血管がありますが、その血管が何らかの理由によって破れることによって結膜下出血が引き起こされます。

 

ほんの数ミリ程度の小さな出血が確認できるものから、出血が眼球全体を覆ってしまうような、広範囲にわたるケースもあります。白目部分が真っ赤に染まるのでおどろく方が多いですが、眼球の内部に血が入ることはないため、視力の低下などを心配する必要はありません。

結膜下出血の原因

直接的な原因は結膜下の血管が破れて出血することですが、血管が破れる原因として、下記のとおり代表的なものがいくつか挙げられます。

原因1:外傷によるもの

仕事などで金属を加工する仕事している方の場合、金属片が目に刺さるなど、外傷が結膜下出血を引き起こすことがあります。小さい木片なども同様です。また、ボールがぶつかるなど、目に強い衝撃を受けた場合、結膜下出血を引き起こすことがあります。

原因2:結膜弛緩症

結膜弛緩症とは眼疾患の一つであり、結膜が弛緩(ゆるんだり、たるんだりすること)する症状のことをいいます。結膜が適度にたるんでいるのは正常なのですが、たるみが強くなる結膜弛緩症になると黒目に結膜が乗ってしまうようなケースも少なくありません。結膜弛緩症では、たるんだ結膜が視線を動かす際などによく動くため、その結果として結膜の毛細血管が引っ張られてしまうことがあります。その際、結膜下の血管が傷つくと、結膜下出血につながります。

原因3:コンタクトレンズ脱着時の負担

コンタクトレンズの脱着時に結膜をつまむような形になってしまうと、結膜下の血管が傷つき、結膜下出血を引き起こす可能性があります。コンタクトレンズを使用している方は、脱着時に結膜に負担をかけることがないように注意が必要です。

 

また、コンタクトレンズは正しく使用をしないと、厄介な感染症を引き起こす可能性があります。

詳しくは、こちらの「コンタクトレンズを使用する上での注意点や疾患、その他情報について」の記事で解説しておりますので、是非ご一読ください。

原因4:病気や全身疾患

全身疾患として、白血病や血小板減少性紫斑病などの出血性血液疾患が要因となっていることがあります。他にも、高血圧などの循環器系疾患、糖尿病などの代謝性疾患、インフルエンザや麻疹などが関係していることもあります。

原因5:原因が不明なケースも多い

本人は全く思い当たる原因がなくても、人から指摘されたり、ふと鏡に映った目を見たりした際に結膜下出血に気付くことがあります。結膜下の血管は非常に細いため、咳やくしゃみ、いきみなどが原因で破れることもあるのです。

また、過度な飲酒や、水中メガネをきつく締めすぎたことなどが原因になることもあります。

自覚症状がなく、前述した原因にもあてはまるものがない場合、なぜ結膜下出血が起こったのかがはっきりしない事も多々あります。

しかし、原因が不明だったとしても、頻繁に起こるような場合は全身疾患等の恐れがあります。ケースによっては内科での精密検査が必要になることもあるため、そのままにせず一度医療機関を受診しましょう。

結膜下出血の症状

結膜下出血は白目部分が血で赤く染まってしまうことから、一見すると目に大きなトラブルが発生しているように見えますが、自覚症状がないケースが多いです。出血量が多い場合は少しゴロゴロとした違和感を覚えることもありますが、痛みやかゆみ、目やにが増えるなどの症状はほとんどありません。また、視野が狭くなるようなこともありません。

結膜下出血の治療方法

結膜下出血が見られた場合、必ずしも治療が必要になるとは限りません。症状に合わせて判断が必要です。

症状が軽度なら基本的に治療は必要ない

症状が軽度であれば、特別な治療をしなくても通常は1~2週間程度で元の状態に戻ります。出血量が多い場合は2~3ヶ月程度かかることもありますが、その場合も特別な治療を必要としないケースが多いです。

 

ただ、結膜下出血の原因となっていることを繰り返してしまうとなかなか症状は良くなりません。目をこする癖がある方は控えるように意識する、過度な飲酒は控えるなど、自分自身で注意することで改善できる可能性があります。

また、普段コンタクトレンズを使っている方は、症状が治まるまではなるべく控えましょう。理由としては、コンタクトレンズ脱着時に結膜に負担をかけてしまい、症状が長引いてしまう可能性があるためです。

 

症状が軽度だったとしても、頻繁に繰り返すような場合等では診察を受ける事を心掛けましょう。

その際、思い当たることやその他の症状がある場合は、なるべく詳しく医師に伝えることが重要です。

外傷を受けた場合は検査が必要

目に受けた外相が原因となって結膜下出血が起こっている場合は、必ず検査を受けましょう。外傷が原因でこのトラブルが起こったからといって、必ずしも治療が必要になるわけではありませんが、検査を行って判断しなければわからない事もあります。

自覚症状がある場合の治療

通常、結膜下出血では白目部分が赤くなっている以外の自覚症状がありません。しかし、痛みやかゆみ、目やになど、その他の症状がある場合はそれ以外の疾患も疑われます。

 

たとえば、激しい出血を伴う結膜炎である「急性出血性結膜炎」の可能性も考えられます。

ウイルスによって引き起こされるもので、強い痛みや発熱、頭痛などを伴う症状です。感染力が強く、数週間後にごくまれに四肢麻痺を認めることから、医療機関で適切な治療が必要になります。現在、有効な抗ウイルス薬は存在していないことから、対症療法が中心となります。

 

また、流行性角結膜炎の可能性も考えられます。「はやり目」とも呼ばれるもので、アデノウイルスに感染することによって発生する結膜炎です。こちらも強い感染症であるため、必ず医療機関を受診しましょう。

症状を抑える治療

できるだけ早期に状態を改善したい場合、眼科で受診をした上で軽い消炎剤や血管収縮剤などを処方してもらいましょう

目が赤い状態が続いてしまい、仕事や日常生活に悪影響を及ぼす可能性がある場合は、具体的な内容を医師に相談する事をおすすめします。

適切な治療を受けましょう

結膜下出血について説明しました。安易に自己判断するのではなく、一度眼科を受診しましょう。

 

当院では、高度な専門性を有する医療スタッフによる医療の提供を通じて、白内障を主体としつつ数多くの目の病気への治療に対応しております。

特に白内障の日帰り手術に注力しており、多焦点眼内レンズも豊富に取り扱っております。その他硝子体、眼瞼下垂、涙道、緑内障等の治療についても日帰り手術が可能です。

また、明石市のみならず近隣地域(神戸市西区、神戸市垂水区、淡路市等)にお住まいの患者さんからも多くの治療のお問い合わせをいただいております。

 

目の病気にお悩みの方や、治療をご検討中の方はぜひ一度兵庫県明石市の田村眼科までご来院ください。