黒目が白い際に疑われる原因疾患と対処法・治療法 | 明石の田村眼科|日帰り白内障・硝子体・涙道再建・緑内障・眼瞼下垂手術

医療法人瞳潤会 田村眼科
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黒目が白い際に疑われる原因疾患と対処法・治療法

黒目が白い色に見える症状が現れた場合の原因や対処法・治療法について解説します。
ある日ふと、「黒目に白い点ができている」「黒目の縁が白い気がする」と感じられる方は少なくありません。
黒目に異常が現れると、病気なのでは、症状がひどくなるのでは、と不安に感じるかもしれません。
実際に黒目が白い色になる症状が現れた場合、原因によっては早期の対処・治療が求められることもあります。
原因は年齢や症状によりさまざまですが、特に乳幼児の場合は重篤な疾患である可能性も否定できません。
そこで今回は黒目が白い色に見えるようになる原因疾患や、眼科での対処・治療法をみていきましょう。

 

黒目が白い場合の症状

黒目が白く見える症状は、原因となる病気によって様々ですが、透明感が失われて見えたり、黒目の縁だけが白くなったり、瞳孔だけが白くなったりします。
黒目が白く濁るとともに、視界は霧がかかったようなぼんやりとして、曇ガラス越しに見ているように感じられることもあります。
また場合によっては視力低下が起こったり、症状を放置することにより失明にまで至るケースもあります。
黒目が白い症状が見られたり、視界に障害が起きたりした場合はなるべく早期に治療を始めることが大切です。

黒目が白くなる原因

黒目が白い色になる原因は、症状や年齢により異なります。
もし乳幼児の黒目が白く見えるなら、重篤な疾患の症状として現れている可能性があり注意が必要です。
大人であれば角膜に炎症やむくみが起こることにより、黒目が白く濁るケースが多いです。
高齢の方なら黒目への脂質成分の滲出や白内障が主な原因であると考えられるでしょう。
また白くなっているのが黒目の奥か、黒目全体か、黒目の周辺かによって、原因となる疾患も変わります。
原因はひとつではないので、まずは眼科で診断を受けることから始めましょう。

黒目が白い際に想定される病気

それでは黒目が白い色になる症状が現れた際に、疑われる原因疾患についてご紹介していきます。

病気1:角膜炎

比較的よく見られる原因疾患が角膜炎です。
角膜炎とは黒目にある薄い膜である角膜に細菌・真菌・ウイルスが付着し、炎症を起こした状態のことです。
通常であれば角膜に病原体が入り込むことはありません。
しかし角膜に小さな傷がついているときに病原体が付着すると、角膜の中に侵入されてしまいます。
例えば、不衛生な状態でコンタクトレンズを装着したときや、土埃や鉄粉などの異物が目の中に入ったときに発症することが多い病気です。
黒目が白い色になる以外に、目の痛み・違和感・充血・目やになどの症状が見られます。
はじめはごく小さな角膜浸潤・角膜混濁といった軽い症状であっても、そのまま放置すると、角膜潰瘍や更に重篤な状態となることもあるため、早期に治療を受け始めることが大切です。

角膜炎の詳細は、こちらの「角膜炎の原因や症状、主な治療方法と予防方法」のページをご覧ください。

病気2:角膜混濁

角膜混濁とは、角膜が白い色に濁ることにより黒目の透明感がなくなるのが特徴的な病気です。
その多くはブドウ球菌やヘルペス、結核、梅毒やトラコーマなどの細菌・ウイルスによる炎症や角膜沈着物、角膜の傷、栄養障害、アレルギーなどが原因となります。
一方、先天性・遺伝性で発症することもあり、先天性では胎児期に黒目の白濁が起こります。
遺伝性の場合はほとんどが成人前に発症します。 先天性角膜混濁は、厚生労働省により指定されている難病です。
いずれも角膜混濁では暗く、ぼんやりとした視界になるため視力低下が起こることもあります。
治療法は症状により変わりますが、点眼治療、レーザー治療、角膜除去手術、角膜移植手術などが適用されます。

病気3:白内障

白内障は60代以上の高齢の方によく見られる病気です。
加齢により水晶体に含まれるタンパク質が白い色に変化し、黒目が白濁し始めます。
その他、目のケガや糖尿病、アトピー性皮膚炎、紫外線、先天的な遺伝子変異が原因となることも少なくありません。
症状としては黒目の白濁・まぶしさ・視力低下・かすみ・複視などが挙げられます。
白内障は加齢とともに誰もが発症し、知らず知らずのうちに徐々に進行していく病気です。
黒目が白い色に濁って見える症状が現れたら、白内障の可能性も考慮して、眼科を受診して適切な対処をしましょう。

詳しくは「白内障の症状や見え方、眼内レンズ、日帰り手術の詳細」の記事で詳しく書かれているので、ぜひ読んでみてください。

黒目が白い際の対処法・治療法

黒目が白い症状が見られる際の主な対処法と治療法は、点眼治療・薬物治療・手術です。
症状や原因疾患により変わりますが、角膜炎であれば点眼薬だけでも改善を臨めます。
白内障の場合、根本的な改善を求める場合は手術が必要です。
角膜混濁や網膜芽細胞腫では手術での対処が基本の治療法とされます。

 

当院では白内障の日帰り手術に注力しております。白内障の症状にお悩みの方で日帰り手術をご検討中の方はこちらの「田村眼科の日帰り白内障手術」のページをご覧ください。

黒目が白い色に見えたら早期の受診を

黒目が白くなるような症状が確認できた場合、原因によっては症状の進行により危険な状態になることもあるので、早めに眼科の検診を受けてください。

 

当院では、高度な専門性を有する医療スタッフによる医療の提供を通じて、白内障を主体としつつ数多くの目の病気への治療に対応しております。
特に白内障の日帰り手術に注力しており、多焦点眼内レンズも豊富に取り扱っております。
その他硝子体、眼瞼下垂、涙道、緑内障等の治療についても日帰り手術が可能です。
また、明石市のみならず近隣地域(神戸市西区、神戸市垂水区、淡路市等)にお住まいの患者さんからも多くの治療のお問い合わせをいただいております。
目の病気にお悩みの方や、治療をご検討中の方はぜひ一度兵庫県明石市の田村眼科までご来院ください。