近視・遠視・老視の代表的な症状と原因・主な治療法 | 明石の田村眼科|日帰り白内障・硝子体・涙道再建・緑内障・眼瞼下垂手術

近視・遠視・老視

医療法人瞳潤会 田村眼科

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25EYE DISEASE

明石イメージ

屈折異常について

屈折異常とはあまり聞きなじみのない言葉ではありますが、本来であれば目に入ったあとに網膜上で焦点を結ぶはずだった光線が正しく結ばれない状態をいいます。

目には、カメラで言うとレンズの役割を果たす「角膜」と「水晶体」があります。

 

目に入る光線は、フィルムの役割を果たす網膜に到達する前に角膜と水晶体で屈折し、網膜までの距離を合わせなければいけません。この働きがうまく行えない状態が、屈折異常です。

 

一般の方にとって身近な屈折異常として、近視・遠視・乱視が挙げられます。

近視は、眼に入ってきた光線が網膜よりも手前で焦点を結び、遠視は網膜よりも後ろで焦点を結ぶ屈折異常です。

乱視は焦点が2カ所以上に分れている屈折異常のことをいいます。

 

なお、網膜上で正しく焦点が合う状態は「正視」と呼ばれます。

近視とは?

近視の症状、原因、治療方法を解説します。

症状

近視は、本来焦点を結ぶべき場所よりも、手前で焦点が結ばれている状態です。近くにあるものに焦点が合いやすい特徴を持ちます。

一方で、遠くにあるものには焦点が合わず、見えにくくなる症状です。離れるほどぼやけて見えてしまいます。

裸眼の状態だと、手元にものを持ってこないとしっかり確認できないため、日常生活への影響も大きいです。

 

例えば、手元で本を読むのは特に問題のないものの、離れた場所にある看板の文字が読めないといったものが代表的な症状としてあげられます。

原因

近視になる大きな原因として挙げられるのが、遺伝的要因と環境要因です。

 

遺伝的要因についてはまだ研究段階であり、決定的な遺伝子は不明です。

ですが、親が近視だった場合、子どもも近視になる可能性が比較的高いとされています。

 

また、眼軸(眼球の奥行)も近視との関係が大きいです。

成長期が過ぎたあたりで眼軸は成長が止まるのですが、成長過程で眼軸が伸びすぎることがあります。眼軸が長くなり、眼球が変形すると網膜の手前で焦点が合い、近視の状態になります。

 

眼軸が伸びる環境要因として考えられているのが、パソコンやタブレット、スマートフォンといったものを長時間使用していることに対する影響です。

普段からすぐ近くでものを見ることが多いと、より近くを見やすくするため、眼軸長が伸びます。

 

例えば、姿勢が悪く、テレビや机などと顔が近い方は近視のリスクが高くなりやすいです。また、暗いところはものが見えにくいため、薄暗い部屋で本を読んだり作業をしたりする方も手元と顔が近くなり、近視が進んでしまう可能性があります。

 

近年は外遊びをすることなく、家でゲームをしたり、動画を観たりして過ごす子どもが増えました。

外では自然と遠くを見ますが、家の中で過ごすことが多いと近くばかり見てしまい、このことも近視のになる原因のひとつです。

治療方法

環境要因などが関連して、一度眼軸が伸びて眼球の形が変わってしまうと、元には戻りません。

そのため、治療では根本的な原因解決のための治療として、レーシックや有水晶体眼内レンズなどによる方法を検討することになります。

 

レーシック治療とは、目の表面部分にある角膜の形状を変えて焦点を調節する屈折矯正手術です。

麻酔薬を点眼してから治療を行うことになります。

片眼あたりわずか10分程度の治療時間で済みますが、治療費が高いこと、合併症のリスクがあること、強度の近視には適用できないことなどがデメリットとして挙げられます。

 

屈折矯正手術として、他に有水晶体眼内レンズも挙げられます。

ICL(Implantable Contact Lens:インプランタブルコンタクトレンズ)とも呼ばれる治療法で「眼内に埋め込み可能なコンタクトレンズ」の意味を持っています。

目の中に矯正用のレンズを入れる矯正法です。

目の中にレンズを挿入する形になるため、コンタクトレンズとは異なり、外れることがなく、日々のケアも必要ありません。

 

半永久的に使用できることや、レーシックと異なり角膜を削らないことなどが大きなメリットです。

ただし、治療費が高額であることや合併症のリスクがあるなどのデメリットがあります。

 

治療とは異なりますが、点眼薬で近視の進行を抑制することも可能です。

眼科などで目の状態を確認してもらい、点眼薬を処方されることになります。

 

また、手術などをすることなく近視を矯正したいと考えた場合、眼鏡やコンタクトレンズを使う方法も一般的です。眼鏡であれば合併症のリスクもありません。

遠視とは?

遠視の症状と原因、治療方法について解説します。

症状

遠視は、本来焦点を結ぶべき場所よりも後ろで焦点が結ばれている状態です。

網膜に焦点が合っていないことから、ものの輪郭がはっきりせずぼんやりと見えてしまいます。

近くも遠くも見えづらい状態であるため、常に焦点の調節が必要です。

 

焦点の調節のために行われるのが、水晶体の調節です。

水晶体とは屈折力と深く関係している場所で、屈折力を変化させるために膨らんだり、薄くなったりしています。

焦点の調節は自律神経によって制御されていますが、ものが見えにくい遠視は、頻繁に調節をしなければいけません。

 

そのため、遠視ではない方と比較して目が疲れやすくなります。ひどい眼精疲労を感じて眼科で相談したところ、遠視だったといった例もあります。

目の疲れは、眼球だけの問題ではありません。眼精疲労は肩こりや頭痛、吐き気などを引き起こします。

そのため、原因不明の不調の裏に遠視が隠れている可能性もゼロではありません。

 

特に見えにくいのは、近くのものです。遠くにあるものは比較的簡単に焦点を合わせることが可能なのですが、近くにあるものはなかなか合わせることが難しくなります。

そのため、遠視の方がすぐ近くでものを見るデスクワークや読書を長時間行うと常に見え方を調節する必要があり、眼精疲労が起こりやすくなります。

 

遠視になると特に手元が見えにくくなるため、老視(老眼)と勘違いしてしまう方もおられます。特に30代など、まだ若いのに老視の症状が現れた場合、遠視である可能性も疑いましょう。

また、近くを見るときも遠くを見るときも焦点の調節をしなければならないことから、遠視ではない方よりも早い段階で老視の自覚症状があらわれることもあります。

 

遠視の症状は個人差が大きいです。

焦点の調節能力が高い方は、たとえ遠視だったとしても調節機能によって正常と変わらず見えます。

そのため、中には自身が遠視であることに長く気づかれていない方も多いです。

 

年齢を重ねて遠視の症状が進んだり、焦点の調節能力が落ちたりしたタイミングで遠視だと実感する方もおられます。

 

それから、生まれた時から遠視が強いと成人しても残ることがあります。

赤ちゃんは生まれた時、遠視の状態です。それが成長とともに少しずつ眼の機能が整い、正しく見える正視になっていきます。

 

遠視のまま成人された方の中には、生まれた時から遠視であるため、見え方に違和感を覚えない方も多いです。

 

子どもの中には、遠視であるために集中力が続かなくなる子どももいます。

近くに焦点を合わせる調節が大変なので、教科書などと向き合うとすぐに疲れてしまうからです。

手元で行う作業が苦手だったり、勉強の集中力が続かないと感じたりしている場合は、遠視の可能性もあります。

子どもの場合、遠視がひどくなると弱視や斜視に繋がることもあるため、注意が必要です。

原因

近視とは反対に眼軸が短い場合、遠視の症状が現れます。

眼軸が短くなる原因として、挙げられるのが、遺伝的要因と環境要因です。

 

近視と同様に遺伝が与える影響についてまだ研究は進んでいないのですが、その影響は小さくないとされています。

 

また、目の屈折力が弱いことも遠視になる原因の一つです。

屈折力が十分でないということは、光を曲げる力が十分に働かないことを意味しています。そのため、本来、焦点が合うはずの網膜よりも後ろの部分で焦点が合います。

 

なお、眼軸が短い原因と屈折力が弱い原因は、単独で現れるよりも両方の問題があって遠視になっていることが多いです。

治療方法

遠視の治療法としては、近視の治療法でも触れたレーシックやICLのような選択肢があります。

一般的には、遠視であったとしても、ものを見る際に大きな問題がないような場合、治療は必要ないことが多いです。

 

ただし、著しく視力が悪く、日常生活に不便さを感じているような場合は、対策について検討が必要になります。

最も代表的な対処法として挙げられるのが、眼鏡です。

遠視が強い小さな子どもの場合、感受性の高いタイミングで目の焦点の調節をしておくことが重要とされます。

そのためには、早い段階で、遠視用眼鏡を取り入れることが欠かせません。

 

しかし、小さな子どもは眼鏡を嫌がることが多いです。

基本的にお風呂に入っている時と寝ている時以外は常に眼鏡をかけておくのが理想とされます。

そのため、眼鏡の必要性なども子どもが理解しやすいように説明しながら取り入れていくことが重要です。

 

成長の過程で遠視の症状が小さくなれば、眼鏡を外すことも可能です。

また、他にコンタクトレンズで矯正する方法もあります。

老視とは?

老視とは、老眼の名称で知られているものです。

症状と原因、治療法を紹介します。

症状

老視の代表的な症状として、近くにあるものを見る際に目が疲れるようになります。

近くのものを見る際、すぐ側からではぼやけて見えてしまい、目から数10cm程度離さなければ焦点が合いません。特に周囲が暗い状況だと症状が強くなります。

 

何歳ごろから老視の症状が現れるかは個人差があります。

ですが、40歳代くらいから少しずつ見え方の変化を感じることがあり、人によっては30後半くらいから症状を感じることも多いです。急激に変化するものではないため、自身でもなかなか気づけません。

 

裸眼の状態や眼鏡、コンタクトレンズを付けた状態だと遠くまで見えたとしても、老視は近くがぼやけて見えにくくなります。

しばらく近くを見ていると焦点が合うこともありますが、調節に時間がかかる方が多いです。

 

また、一度焦点があったとしてもその状態を維持するのが難しく、少しすると見えにくくなるということも起きます。

無理をして焦点の調節を続けようとすると、目が痛くなったり、頭痛がしたりすることもあります。症状が重い方だと吐き気などを感じることもあるほどです。

 

「近視の人は老後にならない」と言われることがありますが、これは正しくありません。

近視の人は、焦点が近くに合いやすい状態であるため、老視の症状に気づきにくいだけです。近視であっても老視になる可能性はあるため、注意が必要です。

 

目の調節力は、歳を重ねるとともに徐々に失われ、60歳前後にはほとんど失われることになります。このため、60歳以降では老視の状態は大きく変化しません。

原因

老視の大きな原因は、加齢によるものです。

加齢によって目の調節能力が衰え、焦点を合わせにくくなっていきます。

 

焦点を合わせるのに重要なのが、目の中にある水晶体です。

水晶体は厚みを調節することによって焦点を合わせていますが、水晶体の弾力性は加齢とともに少しずつ失われてしまいます。

若い時は十分な弾力性があって自由に厚くしたり薄くしたりできますが、硬くなって調節ができなくなると焦点が合いづらくなり、老視になるのです。

 

加齢の影響であることから、病気とは異なります。

治療方法

加齢の影響ともいえるものなので、老視によって落ちていく焦点の調節力を治療するのは難しいです。近視や遠視といったものと同じように、眼鏡やコンタクトレンズを使って対応していくことになります。

 

老視対策用の眼鏡といえば、老眼鏡です。老視といっても、どの程度の距離が見え安くなるかは個人差があります。

例えば、すぐ近くのものが見えないタイプの老視であれば、近距離が見えやすいように作られた老眼鏡を選択しましょう。

 

少し離れたところのものを見ることが多い場合は、近距離と多少離れた中距離が見えやすいように作られた老眼鏡がおすすめです。

 

老視の場合、すぐ近くだけではなく、中間距離が見えにくくなるということも起こります。レンズの上方は遠くが見えやすく、下方は近くが見えやすいように作られている老眼鏡もおすすめです。

このあたりは、ご自身の老視の状況と照らし合わせながら最適な形で選択していくことになります。

 

老視用のコンタクトレンズも選択肢の一つです。

遠近両用のコンタクトのほか「モノビジョン」と呼ばれるものがあります。

モノビジョンとは、片目は近くが見えやすいように矯正し、もう片方は遠くが見えやすいように矯正する方法です。

 

すると、両方の目で見た時に、近くも遠くも見えやすい状態になります。

ただ、脳が見え方に慣れるまで時間がかかることに加え、必ずしも全ての方に合った老視の矯正方法とは言い切れません。

そのため、眼科医に相談をしながら検討していく形となります。

 

また、治療法とは異なりますが、できる限り老視を遅らせるための対策もあります。

老視になるのは焦点の調節機能が衰えることが原因であるため、調節をする役割を持った筋肉を鍛えることが重要です。

 

例えば、遠くのものと近くのものを交互に見るトレーニングがあります。

目のピントを調節するのは水晶体ではありますが、水晶体を引っ張ったり緩めたりする筋肉が「毛様体筋」です。

 

毛様体筋を鍛えるトレーニングを行うことがおすすめです。

やり方は簡単で、目の前15cm程度の位置に人差し指を立てて、先端に焦点を合わせます。

続いて遠く離れた場所を見て焦点を合わせたら、再度指先の先端に焦点を合わせる動作を繰り返すだけです。

 

1秒ずつ交互に近くと遠くを見る動作を一日10回程度目標に行いましょう。

1日や2日で変化が感じられるものではないため、長く、継続して行うことが重要です。

 

注意すべきポイントとして、加齢による目のトラブルは、必ずしも老視によるものとは限りません。

中には「老視だから仕方がない」と目のかすみを放置していたものの、眼科で詳しい検査を受けたところ他の病気が関係していたといった例もあります。

自身が老視なのか、そうでないのか判断できずにいるのであれば、一度眼科で相談を受けてみると良いでしょう。

見え方にトラブルを感じている場合は一度眼科で相談

近視・遠視・老視の原因・症状について解説しました。これら目のトラブルはある日突然現れるものではなく、徐々に変化するため、気づけない方もおられます。

昔と目の見え方が変わった、見え方の異常を感じているといった方は、眼科で詳しい検査を受けてみるのがおすすめです。

気になることがあれば、田村眼科までご相談ください。

 

当院では、高度な専門性を有する医療スタッフによる医療の提供を通じて、白内障を主体としつつ数多くの目の病気への治療に対応しております。

特に白内障の日帰り手術に注力しており、多焦点眼内レンズも豊富に取り扱っております。その他硝子体、眼瞼下垂、涙道、緑内障等の治療についても日帰り手術が可能です。

また、明石市のみならず近隣地域(神戸市西区、神戸市垂水区、淡路市等)にお住まいの患者さんからも多くの治療のお問い合わせをいただいております。

目の病気にお悩みの方や、治療をご検討中の方はぜひ一度兵庫県明石市の田村眼科までご来院ください。