白目がぶよぶよとしている際の原因疾患と対処法・治療法 | 明石の田村眼科|日帰り白内障・硝子体・涙道再建・緑内障・眼瞼下垂手術

医療法人瞳潤会 田村眼科
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白目がぶよぶよとしている際の原因疾患と対処法・治療法

白目がぶよぶよする症状の原因や対処法・治療法を解説します。
「目をこすっていたら白目がぶよぶよになった」「朝起きたら白目が浮き上がっている気がする…」

このような経験したことのない状態を見ると、病気かもしれない、治らないかもしれないと不安になってしまうでしょう。
特に白目にぶよぶよとしたものがあると、見た目が気になったり、まばたきがしにくくなったりと日常生活での支障も出てきます。

しかし目に起こるこの症状は、特に珍しいというわけではありません。
今回の記事では、白目がぶよぶよする原因や対処法、眼科での治療法について解説いたします。

ご自身の状態と照らし合わせながら読んでいただければ、適切な対処法がおわかりいただけるはずです。

白目がぶよぶよする際の症状

白目がぶよぶよする際の症状は、自分で鏡で見て気付いたり、あるいは周囲の人に指摘されたりすることではじめて自覚することもあります。
白目(結膜)のはれ具合によっては、まばたきができないほど浮き上がることもあります。

またケースによっては全体ではなく、白目の一部だけが浮き上がるようになったり、目の充血や異物感が伴ったりします。
眼球が突出してきたようになってしまうこともあるでしょう。

白目がぶよぶよする際の原因

白目がぶよぶよする原因は、白目のむくみ、アレルギー、細菌・ウイルスの感染、リンパ管のつまりなどが考えられます。
アレルゲンとの接触や眼球への物理的な刺激・外傷、乾燥、加齢などが原因となることが多いです。
原因となる疾患はひとつではありませんので、実際にその状態を診てみなければ正確な原因はわかりません。

白目がぶよぶよする際に想定される病気

それでは白目がぶよぶよする症状が見られる際に想定される、原因となる病気についていくつかご紹介します。
ご自身の目の状態と照らし合わせてみてください。

原因疾患1:結膜炎(アレルギー性結膜炎/ウイルス性結膜炎/細菌性結膜炎)

結膜浮腫が起こる原因の多くは、アレルゲンとの接触です。
花粉・ダニ・ハウスダストなどのアレルゲンが眼球に接触したことで、白目にむくみが生じます。

アレルギー反応でない場合には、目をこするなどの物理的な刺激や細菌・ウイルスが感染したことによる炎症が考えられます。
細菌・ウイルス感染が原因で発症してしまっているときは、感染症である眼窩蜂窩織炎である可能性もあります。
眼窩蜂窩織炎は子供に多く、治療を受けず放置すると重症化へとつながり、最悪の場合は失明する恐れもあります。

特に、むくみの他に、目の痛み・充血・目やになどの症状が見られたら眼窩蜂窩織炎も疑われますので注意しましょう。
アレルゲンや物理的刺激であれば時間の経過とともに自然と治まってくる場合も多いため、心配しすぎる必要はありません。
しかしその他の症状も同時に見られたり、症状がなかなか治らないもしくは悪化するようであれば、できる限り早めに眼科で検査を受けましょう。

結膜炎の詳細については、こちらの「結膜炎の症状や原因、主な治療方法と予防方法」のページをご覧ください。

原因疾患2:結膜嚢腫

結膜嚢腫は結膜に液体が貯まることによってできる良性腫瘍です。
特徴は白目全体ではなく、一部だけが小さく浮き上がることと、眼球が傷ついた後にできやすいという点です。
リンパ液や組織、細胞などが結膜の中に侵入することで引き起こされます。
一部のみぶよぶよと浮き上がること以外に目立つ症状はみられず、気にならないようであれば特に治療をする必要はありません。

しかし白目の浮き上がりが大きくなると異物感があったり、炎症により目が充血したりすることもあります。
結膜嚢腫により支障が発生している場合は、結膜の嚢腫を針で刺して液体を出す治療を行います。 再発する場合は、脳腫を摘出する手術も効果的です。

原因疾患3:瞼裂斑

瞼裂斑も白目の一部分だけがぶよぶよと浮き上がる病気で、黒目のすぐ近くに浮き上がりが生じることが特徴です。
結膜嚢腫では白目の変色は見られませんが、瞼裂斑の場合は浮き上がった部分が黄色くなることもあります。

コンタクトレンズ・紫外線による眼球への刺激や乾燥、加齢が主な原因です。
一部のみぶよぶよと浮き上がること以外に症状はなく、通常であれば放置していても問題はありません。

しかし、見た目が気になったり、炎症を引き起こしたり、大きくなって異物感が現れることも考えられます。
炎症が見られる場合は抗炎症薬やステロイド薬による点眼治療を実施します。 取り除きたい場合は切除手術も可能です。

原因疾患4:翼状片

翼状片は白目が浮き上がりながら、三角形型に黒目へと入り込むようになる病気です。
紫外線やコンタクトレンズによる眼球への慢性的刺激で発症することが多いですが、原因の特定は困難です。
翼状片の部分が小さく、ほかに違和感を感じることなどがなければ、放置していても大丈夫です。

しかし状態が進行して大きくなると、まばたきの際に常にゴロゴロとする感じや、黒目が赤く見えるようになる状態へと発展します。
黒目への侵入部分が大きくなると角膜が白目部分に引っ張られることにより乱視になったり、視力低下を引き起こしたり、眼球の動きに障害が現れたりすることもあります。
症状が進行しすぎると視力回復のための手術が必要となるケースもあり、そうなる前に早めの治療が推奨されます。

翼状片については、こちらの「翼状片の原因や症状、主な治療・手術」のページをご覧ください。

原因疾患5:偽翼状片

偽翼状片は眼球に傷ができた後に現れる翼状片に似た症状のことです。
原因としては眼球への傷・やけど・角膜潰瘍などが挙げられます。 外傷が回復する過程で、テノン嚢が黒目部分に入り込むことにより、翼状片のようになります。
症状・治療法ともに翼状片と変わりません。

原因疾患6:結膜弛緩症

結膜が弛緩し、たるんでいる状態のことです。
通常、上下左右の眼球運動をしやすくするために、結膜はある程度の適度なゆるみを持っています。

しかし、このゆるみが強くなってしまうことで結膜弛緩症になります。
治療をする際には、まず眼科の検査を通じて点眼薬の処方をしてもらいましょう。
それでも改善が見られない、もしくは症状が強い場合には手術を受けることを検討しましょう。

白目がぶよぶよする際の対処法・治療法

対処法・治療法は、原因により変わりますので、ご自身が置かれた状況によって正しい判断が必要になります。
解説いたしましたように結膜浮腫や結膜嚢腫、瞼裂斑、初期の翼状片では、特に気にならなければ治療は不要です。
しかしまばたきの擦れにより炎症が起きた場合は、点眼薬により炎症を抑える治療を行います。

翼状片は手術を行ったとしても再発しやすいので、根本的に改善するには翼状片の組織を除去し、正常な球結膜を移植する手術を実施します。
50歳未満の方で再発しやすいので、若い方は手術を検討されると良いでしょう。

治療を行うとしても初期であれば簡単な治療で改善されますが、症状が進行すると手術が必要となるケースも多いのが白目がぶよぶよする際の特徴です。
そのためご自身の目に異常が見られたら、気になる症状が現れる前に眼科にて診察を受け、適切な処置を受けるようにしてください。

白目がぶよぶよとしたらとりあえず検診を

治療が必要ないケースも多いものの、原因によっては手術が必要となることもあるので、症状が見られたら眼科での検診を受けることが大切です。

 

当院では、高度な専門性を有する医療スタッフによる医療の提供を通じて、白内障を主体としつつ数多くの目の病気への治療に対応しております。
特に白内障の日帰り手術に注力しており、多焦点眼内レンズも豊富に取り扱っております。その他硝子体、眼瞼下垂、涙道、緑内障等の治療についても日帰り手術が可能です。

また、明石市のみならず近隣地域(神戸市西区、神戸市垂水区、淡路市等)にお住まいの患者さんからも多くの治療のお問い合わせをいただいております。
目の病気にお悩みの方や、治療をご検討中の方はぜひ一度兵庫県明石市の田村眼科までご来院ください。