GWを利用してシンガポールにあるHOYAの眼内レンズ工場を見学してきました。HOYA社の眼内レンズの国内シェアは１位、世界でのシェアは３位を占めているそうです。

　今回の旅の主要なテーマは、HOYA社がどのような環境で生産ラインを構築しているのか、品質を保つためどのような工夫をしているのか現地に赴き実際を見ることでした。

MARINA BAY SANDS

　工場と言いましても、眼内に一生涯入れておくレンズを作るところですからクリーンルームでの作業となり、人の出入りもかなり制限されています。

　工場内は撮影が禁止されており、お見せできないのが残念ですが、アクリル素材に紫外線吸収剤、黄色着色剤など混合する工程やレースカット製法、モールド製法という方法で眼内レンズを形成していく過程の実際を目の当たりにする一方で、臨床の現場から生じる色々な疑問点も担当者からお聞きすることができ大変有意義な時間でありました。

工場前にて

　工場内は非常にオートメーション化が進みスタッフは多く見当たりませんが、最後の検品の工程は違いました。HOYA社では製造された眼内レンズは最後に人の手による全品検品をしており、ここは人の手と目が必要とのことでした。非常に丁寧かつ手際よく検品の作業に取り組んでおられる現地スタッフの仕事に対する姿勢を拝見し、日本の会社らしい拘りや安定した品質の製品を世界に供給したいというプライドを感じる事が出来ました。

掲示されたCertification

　白内障手術の時に挿入する眼内レンズが、このような過程を経て我々のクリニックに届くのですね。休日を兼ねた大人の社会見学はなかなか充実した内容でした。

The Halia Restaurant

　少し疲れたので、シンガポール植物園のThe Halia Restaurantで一息つきました。生姜園の横にありますが、ジンジャーティーなどのボタニカルハーブドリンクMOCKTAILが充実しています。

（記：田村）