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光干渉断層計 三次元眼底像撮影装置(SS-OCT)を導入

[2018.05.02]

今回は、新たに導入した光干渉断層計 三次元眼底像撮影装置(SS-OCT)をご紹介します。

5年以上前に当院で導入したOCTより、撮影で得られる情報の質・量は共に向上していながら、撮影時間の短縮や新生血管と呼ばれる出血を起こしやすい血管の描出に造影剤を必要としない等、患者さんの様々な負担を軽減することが可能となりました。

主な新機能や、向上点について説明します。

  • 波長掃引光源を用いたSwept Source OCT(SS-OCT)は、従来のSD-OCTと比べスキャン速度が高速化されています。同光源は深さ方向の信号低下が少ない事が特徴で、硝子体から脈絡膜、その後ろの強膜や脂肪組織までも描出出来るようになっています。また、白内障や硝子体混濁による影響も軽減されているので、より眼底疾患を把握しやすくなりました。 

  • SS-OCTによるOCT Angiography撮影においては、脈絡膜レベルの血流まで高感度、高侵達に検出し画像化する事ができます。これまで当院では、造影検査が必要な患者さんに対しては万一のリスクを説明の上、麻酔科医立ち会いの下で造影剤を使用した蛍光眼底撮影を行ってきました。今後は本機の機能を用いて、加齢黄斑変性症等の疾患では造影剤を使用せず検査を行う事で、患者さんの負担をぐっと減らす事が可能になります。
  • 前眼部OCTの撮影も可能です。角膜混濁がある患者さんの前眼部透見、閉塞隅角緑内障や閉塞隅角症等の疾患の観察が行いやすくなり、取得した画像は治療方針の決定や術前後の比較にも活用されます。前眼部に最適な光学設計や中心波長の組織侵達性とが相乗し、高精細な前眼部断層像が得られます。

その他にも、紹介しきれない数多くのメリットがあります。

今回は院長と当院の視能訓練士5名を中心に、6週間の検証期間を経て導入に至りました。

これからも、患者さんのため必要と判断できる場合は、積極的に新しい技術や機器を取り入れていく予定です。

(当院のこだわりの機器についてはこちらをクリックしてご覧ください。)

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