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第123回 日本眼科学会総会
第123回日本眼科学会総会が2019年4月18日(木)~21日(日)に東京国際フォーラムにて開かれ、参加致しました。
学会場
日本眼科学会は明治30年(1897年)に第1回総会が開かれ、我が国の医学学会としては日本解剖学会に次いで2番目、臨床医学会としては最も古い歴史を持ちます。基礎研究から臨床研究の両方に及ぶ幅広い講演、発表が特徴で、眼科の学会の中では最もメジャーな学会の一つです。
さて、今回の学会では当院の田村院長も「緑内障患者の視野改善を狙った眼瞼下垂手術の検討」という演題を学術展示発表しています。内容は、長期の緑内障点眼薬投与により眼瞼下垂を併発し実視野が悪化しているケースについて、視野改善を狙って眼瞼下垂手術し、その術前後について比較検討したものです。
広く知られている通り、緑内障とは視野が狭くなる病気です。そのため、視野欠損の進行を遅らせるべく多くの患者さんが緑内障点眼薬を使用し続けているにもかかわらず、その点眼薬の副作用によって上方視野が失われている事が考えられるという、現在の標準治療の矛盾点を指摘しながらも解決策を見出そうとする興味深い発表でした。結果としては、生活実視野の改善を念頭においた治療選択肢として眼瞼下垂手術は有効、と結論づけています。発表終了後にも質疑応答が行われ、多くの方々に院長の臨床研究を知って頂く良い機会になりました。
学術展示会場にて
19日の夜は、発酵熟成をテーマにしたリストランテ「旬熟成 HAKKO」に赴きました。創作系の前菜に驚き、料理に合わせたワインも3種用意され、メイン料理の「30日間発酵熟成させた炭火焼のステーキ」や魚介などを堪能しボリューム満点、皆、大満足でした。
食事のひと時(旬熟成 HAKKO)
会期中は朝から夕方までプログラムが組まれており、質・量ともに盛りたくさんの内容でした。多くの事を勉強、吸収し、また新しい疑問なども生まれ、非常に充実した学会でした。この経験を明日からの業務に活かしていきたいと思います。
(記:眼鏡士 大塚)