硝子体手術・日帰り手術
1VITREOUS SURGERY
硝子体手術とは
眼球の中、水晶体と網膜の間の空間にある「硝子体(無色透明なゼリー状の物質)」を切除する手術です。
硝子体手術は、自覚症状の改善に繋がる事もある一方で、現在の視力を保つため、あるいは将来的な視力低下を防ぐ目的で行うケースも多い手術です。重篤な疾患においては、術後の視力向上は見込めない場合がありますが、それでも視機能を維持する上でとても大切な治療です。
※網膜に疾患が及ぶ場合は、網膜硝子体手術となります。
手術前の流れ
- 眼科検査・診察により手術適応を決定します。
- 詳細な手術前検査を行います。全身疾患等も確認します。
- 手術日の前週に、術前説明会を行います。
- 手術3日前より、抗菌剤の点眼を開始します(1日4回)。
硝子体手術について
硝子体手術の流れ
【1】麻酔
手術は局所麻酔で行われます。手術前室で点眼麻酔を行ってから、手術室で目の消毒をします。
その後、球後麻酔を追加し疼痛をブロックします。
しっかりと局所麻酔をしていますので、痛みを感じることはまれです。麻酔の追加を行うことも出来ますので、声をかけてください。
【2】白内障同時手術
硝子体の手術と同時に白内障の手術を行う場合は、先に水晶体の濁りを取り除きます。
眼内レンズの挿入は、この時点もしくは硝子体手術の後で行います。
【3】3ポート作成
1つ目は術中に眼球の形態を保つための灌流液を入れるため、2つ目は眼内を照らす照明を入れるため、3つ目は硝子体を切除するカッターや眼内でレーザー治療を行う器具を入れるためです。
【4】硝子体手術(硝子体茎顕微鏡下離断術等)
最初に硝子体を切除します。その後、手術の目的(疾患)により異なりますが、網膜の処置を行います。
その他の手技
- トリアムシノロンアセトニド(ステロイド)注入
硝子体を可視化したり、手術終了時の抗炎症作用のために眼内に注入する事があります。
- ブリリアントブルー注入
網膜を染色し、網膜上の病変を可視化するために眼内に注入する事があります。
- パーフルオロカーボン注入
水の中で下に沈む性質をもった液体です。術中、網膜を伸展したり、出血を止めるなどの目的で一時的に眼内へ注入する事があります。
- 液-空気置換
網膜を復位させるために空気を注入し、術後うつぶせの姿勢をお願いする事があります。
注意事項
手術は約15分~40分程度を予定しておりますが、症例によって異なります。
手術は顕微鏡を使用した細やかな操作となりますので、手術中に頭や体を動かさないようにしてください。
咳が出そうになったり、腰や背中が痛かったりする場合は、お気軽に声をかけてください。可能なところで手術の手を休めます。
硝子体手術が必要となる疾患
網膜前黄斑線維増殖症
網膜前膜(黄斑上膜)
黄斑部の網膜表面に、線維のような膜ができる病気です。
軽症のうちは、ほとんど自覚症状がありません。病状が進行すると、灰白色の膜が出来てこれが網膜を引っ張り、黄斑部やその中心(中心窩)に皺を作るため、物が歪んで見えたり、物が大きく見えたり、視力が低下したりします。
よくある原因として、後部硝子体剥離という加齢による現象が挙げられます。誰しもに起こるため予防する事は出来ません。中でも、近視が強い方は若年齢から発症しやすいと言われています。
治療方法については、まず硝子体手術で眼球内の硝子体を除去してから、網膜前膜(黄斑上膜)を取り除きます。
膜がうまく取り除けた場合でも、既に網膜の状態が悪くなってしまっていると良好な視力回復は困難となり、変視症も完全には無くならずに残存する事があります。しかし、手術をせずに経過観察をしていると、更に変視症が強まり、徐々に視力が低下していくケースが多い疾患のため、注意が必要です。
少し自覚症状があったとしても、日常生活で不自由を感じるほどではない場合は、手術に対してなかなか積極的になれないものです。一方で、自覚症状が強まってから手術を行ったとしても、その時には既に視力の戻りが悪くなっている事が多く、もっと早く手術を行っておいた方が良かったかも知れない、と後悔される方がおられるのも事実です。
診察時、手術の適応と思われる場合はきちんと説明をさせて頂きます。あわてる必要はありませんので、適切な時期に、計画的に治療を行いましょう。
詳しくは「網膜前膜(黄斑上膜)」のページをご覧ください。
硝子体出血・硝子体混濁
様々な原因(糖尿病、高血圧、ぶどう膜炎、網膜裂孔その他)により、眼底の血管が破れて、硝子体の中で出血を起こす事があります。また、加齢による硝子体の液状化や、後部硝子体剥離、その他網膜が破れたりする事によって硝子体が混濁し、黒っぽい虫のような浮遊物が見えたりします(飛蚊症と呼ばれます)。
根本的な原因となっている疾患を治療する事が出来れば一番良いのですが、慢性疾患であったり、生まれつきであると、どうしても治療が難しい事もあります。そのため、自然吸収を待っても改善が見られない場合、どうしても気になって日常生活や仕事に支障がある場合においては手術を考慮します。また、裂孔原性網膜剥離等では緊急性が高く、早期に手術が必要となります。
手術では、硝子体出血や硝子体混濁の除去を行います。症状によっては、悪い新生血管や、毛細血管により酸素不足になった網膜をレーザーで凝固して、更なる出血や網膜裂孔の広がりを防ぐ事があります(レーザー光凝固)。
手術時間は比較的短く済み、自覚症状が改善して喜ばれる場合もあります。ただし、原因疾患の状態によっては再発リスクがあります。
代表的な疾患として、後部硝子体剥離、網膜裂孔、網膜剥離、糖尿病網膜症、高血圧性網膜症、ぶどう膜炎等があります。
黄斑浮腫
網膜の中央部分に、「黄斑」という視力に大きく影響する箇所があります。この部分が炎症や網膜血管病変等により腫れると、視力低下、物がゆがんで見える(歪視)、大きさが違って見える(小視症・大視症等)といった症状が現れます。
硝子体手術の適応となった場合、手術によって硝子体と網膜の癒着を解除し、牽引力を無くすことで浮腫の軽減をはかります。術中はステロイド(トリアムシノロンアセトニド)を硝子体内に注入します。
また、下記疾患においては、抗VEGF薬による治療(硝子体内注射)が有効な場合があります。
- 中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性
- 糖尿病黄斑浮腫
- 網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫
- 病的近視における脈絡膜新生血管
- 血管新生緑内障
その他の治療方法として、網膜レーザー光凝固術、ステロイド(トリアムシノロンアセトニド)テノン嚢下注射、炭酸脱水酵素阻害剤の使用等があります。
治療せずにそのまま放っておくと、通常徐々に視力が低下します。また、これらの治療を行ったとしても、腫れている状態が長ければ長いほど黄斑部が元の状態に戻りにくいため、一般的に視力予後も悪くなります。あるいは、浮腫のみが軽減できたとしても、網膜の状態が悪くなっている場合は良い視力が出ません。
代表的な疾患として、加齢黄斑変性、糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症、脈絡膜新生血管、血管新生緑内障等があります。
増殖網膜症
糖尿病が進行し糖尿病網膜症を発症した場合、そのステージにより呼称が変わっていきます。軽症なものから「単純糖尿病網膜症」、悪化すると次に「増殖前網膜症」、そして最終段階が「増殖網膜症」です。
糖尿病により網膜の毛細血管まで十分に血流が行き届かなくなると、網膜硝子体は脆弱で悪い血管(新生血管)を張り巡らせ、さらにその周りに繊維組織(増殖膜)を作ります。新生血管は弱く、すぐに破れてしまい出血をきたします。また、変性し収縮した硝子体がこの増殖膜を引っ張り上げる事で、網膜剥離や大出血を引き起こしたりします。
そうなる前に、レーザー光凝固により新生血管を焼きつぶし予防しますが、進行を止められない場合は手術が必要となります。硝子体出血を取り除き、出血箇所を光凝固し、網膜剥離が起こっている場合はレーザーを当て進行を防ぎます。
このような治療は、視力の維持もしくは悪化速度を遅らせる事を目的としているため、術後良い視力は期待出来ません。
血管新生緑内障を合併すると、予後は更に悪くなります。「隅角」と呼ばれる眼内の水の流れ口まで新生血管が伸びてくると、急激に眼圧が上がり視神経が障害され、最悪の場合失明に至る事もあります。
糖尿病がある方は、眼科の定期受診が肝要です。定期的に眼底検査を行っていれば、早期のうちに対処出来る可能性が高まります。
特発性黄斑円孔
後部硝子体剥離等の原因によって網膜が引っ張られる事で、物を見る中心である黄斑部に穴が開く疾患です。その他の疾患と関連せず、加齢によって発症するものを特発性黄斑円孔と呼びます。
病態が進行するにつれて、視力低下や物が歪んで見える症状を自覚するようになります。
以前は治療が難しい疾患でしたが、現在は手術が可能で、経過にもよりますが症状を改善出来るケースが増えてきています。牽引された網膜が破れてしまい、円孔となっている場合は手術を検討します。
当院では、内境界膜剥離を主に行います。陳旧性の黄斑円孔や巨大黄斑円孔に対しては、内境界膜翻転法(Inverted法)も併施しています。
手術の最後に、目の中に特殊なガスや空気、シリコンオイル等を入れて膜を円孔の位置に押し留めるため、術後数日間は、うつぶせの体勢を継続していただく必要があります。
とても繊細な手技が必要となる手術ですが、当院ではこの治療を日帰りで実施しています。ただし、術前後は医師の指示通り過ごしてください。
黄斑円孔に関する詳しい情報は、こちらの「黄斑円孔」のページをご覧ください。
裂孔原性網膜剥離
網膜が目の中の壁から剥がれてしまうと、目から入ってくる光を正常に感じ取る事が出来なくなり、視力が低下したり見える範囲(視野)が狭くなったりします。網膜剥離の中でも、何らかの原因で神経網膜に穴(裂孔)が生じてしまい、それによって剥離するものを裂孔原性網膜剥離といいます。
裂孔が出来る原因は様々ですが、ボクシング選手がパンチを受け続けた結果発症するのは想像しやすい一例といえます。
一般の方では加齢による後部硝子体剥離等が原因になる事が多く、その他にも強度近視の方(眼の形状に起因)、アトピー性皮膚炎の方(眼周囲を強くこする・叩く)、過去に網膜剥離になった事がある方、親族で網膜剥離になった事がある方、外傷時等では注意が必要です。
以下のような自覚症状があれば、速やかに眼科を受診しましょう。
剥離している時間が長ければ長いほど、視機能の回復が難しくなります。
- 黒っぽい虫のような浮遊物が見えたり、その数が増える(飛蚊症)
- 光が走って見える(光視症)
- 見える範囲が狭くなる(視野欠損)
- 見にくくなる、歪んで見える(視力低下、歪視)
軽症であれば、レーザーによる網膜光凝固術で網膜裂孔や網膜剥離の進行を食い止める事が出来ます。進行している場合は、レーザー処置に加えて手術を検討します。
硝子体手術では、網膜を牽引している硝子体の切除を行ったり、硝子体出血がある場合は除去します。その他、強膜バックリング等の手法もあります。最後に、目の中に特殊なガスや空気、シリコンオイル等を入れて網膜を復位し固定させるため、術後数日間はうつぶせ等の体位制限があります。
当院では日帰り手術も行っていますが、入院が必要なケース等では然るべき施設へ紹介させて頂きます。
増殖性硝子体網膜症
網膜の表面や裏に線維組織がはってきて厚い膜を形成し、この増殖膜や硝子体が網膜を引っ張る事で、非常に強い網膜剥離を起こす疾患です。
網膜裂孔や網膜剥離、糖尿病網膜症が重症化すると、網膜が生き長らえるために細胞を増やそうとして、このような増殖膜が出来る事があります。
剥がれた網膜は壁側(網膜色素上皮細胞)から栄養が得られず、やがて神経細胞が死んでしまいます。その部分の視機能は、現在は回復する事が出来ません。進行すると予後が非常に悪い場合も多いため、すぐに手術が必要です。
手術では、網膜を牽引している増殖膜や硝子体を切除してから、水より重い液体(パーフルオロン)を注入する事により網膜を伸展し、元の位置へ復位させます。
網膜裂孔はレーザー光凝固で囲む事で治療を行い、最後に目の中に特殊なガスや空気、シリコンオイル等を入れて硝子体と置き換えます。術後はうつぶせ等が必要です。
細菌性及び真菌性眼内炎
手術後の切開部や外傷、または体内の他臓器から血液を介して運ばれた病原体(細菌やカビ等)が、眼内のぶどう膜、網膜、硝子体に感染し炎症を起こす疾患です。
治療は、点眼に加え抗菌薬の全身投与、硝子体内注射、硝子体手術等により行います。
予後は早期治療の可否や抗菌剤に反応するかどうか等により異なりますが、強い痛みを伴ったり、急激な視力低下をきたすケースもあり、細心の注意が必要です。
当院では、様々な感染対策の実施によりこれまで術後眼内炎の発生はありません。しかし、日本では手術2,000~3,000例に対して1件の割合で起こっていると言われています(日本白内障学会より)。
特に術前後は、医師の指示を守って過ごしてください。
硝子体手術の合併症
稀に下記のような合併症が起こることがあります。
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硝子体(再)出血
手術後、硝子体中に出血を起こすことがあります。
しかし、一般的には1~2週間程度で自然に吸収されます。
稀ですがそれ以降も吸収されない場合は、再手術が必要となります。
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網膜裂孔、網膜剥離
硝子体手術は網膜のごく近くの操作が多く、硝子体の手術に伴い、網膜を傷つけ穴があいたり、その穴から網膜剥離が生じたりします。
手術中に生じた場合はその場で適切な処置をしますが、手術後になって発生する場合もあり、その場合は網膜を治すために再手術が必要となります。
また、レーザー治療が必要になる場合もあります。
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増殖硝子体網膜症
硝子体手術後に悪性の網膜剥離(増殖硝子体網膜症)が起こることもあります。
この網膜剥離は増殖膜により網膜がくしゃくしゃになってしまうため、手術によっても治せないことがあり、また治っても高度の視力障害をもたらします。
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緑内障
硝子体手術後に一過性の眼圧上昇が起こることがあります。
大抵の場合は緑内障治療薬の点眼、内服、点滴、角膜の端を針でついて眼圧を下げる方法などでコントロールできますが、場合により緑内障手術を要する事があります。
また糖尿病網膜症などの手術後には血管新生緑内障という悪性の緑内障が起こることがあります。
緑内障に関する詳しい情報はこちらの「緑内障」のページをご覧ください。
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感染
手術の傷口から細菌が入り込み眼内炎を起こすことがあります。
重症の場合、視力予後に悪い影響が及ぶ場合がありますので、可及的すみやかに再度硝子体手術および抗生剤の硝子体内注射が必要です。
私たちスタッフは異常があれば早期に発見し、適切な処置が行えるように心がけています。
手術後の経過のなかで、少しでもご本人あるいはご家族で不安や疑問を感じられた場合には遠慮なくご質問、ご指摘をお願いします。
再度丁寧に説明させて頂きます。
硝子体手術後の流れと注意点
手術後は、目の状態を確かめながら徐々に日常生活へ戻っていきます。
術後の過ごし方は経過によって患者さんごとに異なりますが、ここでは一般的な流れをご紹介しています。また、よくあるご質問として、洗顔や洗髪、運転、お仕事、お化粧等の再開時期についても触れています。
参考にして頂き、最終的には医師の指示通り安全にお過ごしください。
手術当日
- 眼帯はそのまま外さずに過ごしてください。
- 眼帯の上から保護ゴーグルやアイカップを装着し、目を保護してください。
- 内服薬を指示通り服用してください。
- 入浴は出来ません。
- お酒は控えてください。
手術翌日~2日目
- 眼帯は継続してください。
- 保護ゴーグル、アイカップを通常10日~2週間は継続して行って頂きます。
- 点眼薬と軟膏(填入)が始まります。内服薬と共に指示通り行ってください。
- 術翌日は、首から下のみ入浴が可能です。お顔は、目の周りを避けて拭く程度にしてください。2日目からは、清潔を保つため洗顔・洗髪を行いますが、しっかりと目を閉じ、注意して実施してください。
- 目をこすらないように注意してください。
- 簡単な家事、事務、テレビ視聴、読書等は通常行って頂いても問題ありません。
- 運転(自動車、バイク、自転車等)は、医師の許可があるまで控えてください。
- 埃や汗が目に入る仕事、庭や畑仕事等は術後2週間は控えてください。
- 化粧水や乳液の使用は、コットンに含ませて、目に入らないよう注意してください。
- お化粧は、口紅やまゆ毛程度であれば構いませんが、アイメイクやファンデーショ等は術後1ヶ月間は控えてください。
- ウォーキングやストレッチ程度は行って構いません。スイミングは術後2週間は控えてください。
手術後3日目~約2週間目
- 眼帯は3日目の診察後で終了となります。継続する場合は別途医師より指示します。
- 保護ゴーグル、アイカップを通常10日~2週間は継続して行って頂きます。
- 点眼薬は指示通り継続してください。通常、軟膏は3日目の診察後で終了となります。
- 洗顔・洗髪をしっかりと目を閉じて行ってください。
- 目をこすらないように注意してください。
- 運転(自動車、バイク、自転車等)は、まず医師に相談してください。許可があるまでは控えてください。
- 埃や汗が目に入る仕事、庭や畑仕事等は術後2週間は控えてください。
- 化粧水や乳液の使用は、コットンに含ませて、目に入らないよう注意してください。
- お化粧は、口紅やまゆ毛程度であれば構いませんが、アイメイクやファンデーショ等は術後1ヶ月間は控えてください。
- スイミングは術後2週間は控えてください。
手術後約2週間目~1ヶ月目
- 点眼薬は指示通り継続してください。
- お化粧は、口紅やまゆ毛程度であれば構いませんが、アイメイクやファンデーショ等は術後1ヶ月間は控えてください。
- 眼鏡のご相談が可能になります。目の状態により判断しますので、医師やスタッフまでご相談ください。
手術後1ヶ月目~2ヶ月目
- 点眼薬は指示通り継続してください。
- 術後検診の間隔は人それぞれ異なりますが、引き続き医師の指示通りご受診をお願いします。
※必要に応じて、目の中に特殊なガス(SF6ガス)・空気・シリコンオイル等を入れて網膜を復位し固定させる事があります。その場合、術後数日間、うつぶせ等の体位制限をさせて頂く場合があります。
手術後、万一何か変わった事があれば(痛い・頭痛・吐き気・見にくくなった等)、予約日を待たず出来るだけ早く診察を受けてください。
術後2週間は、夜間も繋がる緊急連絡先番号をお伝えしています。わからない事やご不安な事がある場合は、お気軽にご相談ください。
手術費用の目安とお支払いについて
標準的な手術費用の目安は以下の通りです。手術費用は、使用薬剤等によっても増減します。
※民間の医療保険については、契約内容・条件等により個々に事情が異なるため、必ずご自身で保険会社へご確認下さい。当院では民間保険についての責任は一切負いかねます。
硝子体手術(網膜付着組織を含むもの)
1割 片眼:39,950円 (例:後期高齢者一般の方の自己負担上限は月18,000円)
2割 片眼:79,890円 (例:70歳以上75歳未満一般の方の自己負担上限は月18,000円)
3割 片眼:119,840円
硝子体手術(その他のもの)
1割 片眼:30,700円 (例:後期高齢者一般の方の負担上限は月18,000円)
2割 片眼:61,400円 (例:70歳以上75歳未満一般の方の負担上限は月18,000円)
3割 片眼:92,100円
硝子体手術(網膜付着組織を含むもの)及び白内障手術
1割 片眼:47,690円 (例:後期高齢者一般の方の負担上限は月18,000円)
2割 片眼:95,380円 (例:70歳以上75歳未満一般の方の負担上限は月18,000円)
3割 片眼:143,060円
硝子体手術(その他のもの)及び白内障手術
1割 片眼:38,460円 (例:後期高齢者一般の方の負担上限は月18,000円)
2割 片眼:76,920円 (例:70歳以上75歳未満一般の方の負担上限は月18,000円)
3割 片眼:115,370円
※術後の眼を守るため、保護ゴーグル・保護カプセル・テープのセットを別途実費でご購入頂いております。
※後期高齢者医療制度や高額療養費制度等により、毎月の窓口でのお支払い額には一定の上限が設けられています。
例1:後期高齢者医療制度対象(通常75歳以上)で、自己負担額が1割、所得区分が一般の方が、同月内に両眼手術を受けられた場合、当院での窓口負担(保険診療分)の上限額は合計で18,000円となります。同月内においては、窓口でそれ以上のご負担分はありません。
例2:前期高齢者医療制度対象の70歳以上の方で、自己負担額が2割、所得区分が一般の方が、同月内に両眼手術を受けられた場合も、当院での窓口負担(保険診療分)の上限額は合計で18,000円となります。同月内においては、窓口でそれ以上のご負担分はありません。
例3:69歳までの方で限度額適用認定証を発行された方は、医療機関での一時的な高額支払いを軽減できます。あらかじめ市役所やお勤め先の担当者の方へお問い合わせください。手術日までに発行が間に合わなかった場合でも、後から保険者に申請を行って、自己負担額を超えたお支払額については払い戻しを受ける事もできます。
上記以外にも多様な保険制度が存在するため、個人ごとに費用・上限額が異なります。詳しくは個別にご案内しておりますので、どうぞお気軽にご相談下さい。
お支払方法
保険診療分は受付にて現金でお支払い下さい。