糖尿病性白内障 | 明石の田村眼科|日帰り白内障・硝子体・涙道再建・緑内障・眼瞼下垂手術

糖尿病性白内障の概要・原因・症状や具体的な治療方法

医療法人瞳潤会 田村眼科

糖尿病性白内障

全国的に一定の患者数が見られる糖尿病は、白内障まで引き起こしうる重大な疾患です。

糖尿病白内障は、一般的な白内障と進行の速度やメカニズムが異なります。

 

そこで本記事では、糖尿病白内障の種別からメインの症状、合併症の危険性、治療法などを解説します。

糖尿病の疑いがある方や、目に違和感のある方は今すぐチェックしましょう。

糖尿病白内障とは

まずは、糖尿病白内障の概要と種類を説明します。

概要

糖尿病白内障とは、糖尿病に併せて引き起こされる白内障を指します。

白内障は、目の水晶体が白く濁ることで透明性を失い、視力の悪化をもたらす疾患です。

通常、加齢が関わる白内障はゆっくりと視力が低下していくのに対し、糖尿病白内障は症状が進むスピードが速いとされています。

視力を回復するためには、眼鏡やコンタクトによる矯正では不十分で、手術による治療が不可欠です。

種類

糖尿病白内障のタイプは大きく分けて、真性糖尿病白内障と仮性糖尿病白内障の2つです。

真性糖尿病白内障は、40歳以下の若年層によく見られる、1型糖尿病に併せて発病する傾向にあります。

1類糖尿病とは、膵臓のインスリンを出すβ細胞が破壊されていく病です。インスリンは血糖値をコントロールするホルモンで、β細胞から分泌されないと血糖値が上昇してしまいます。

生活習慣病による2類糖尿病とは異なり、先天性の自己免疫疾患が原因の1つと考えられ、通常インスリン注射が必要となります。

 

仮性糖尿病白内障は高齢者に多く見られ、混濁形態は皮質白内障か後嚢下白内障、または両者混合のパターンが多いです。

糖尿病を発病していても、40代以上は加齢による白内障とも推定されるため、仮性糖尿病白内障か否かの判断は難しくなります。

「仮性」であっても、糖尿病白内障は症状が早く進むため、早期の治療が重要です。

糖尿病白内障の症状

糖尿病白内障では、視力に関わる様々な症状が見られる上、合併症の危険性も否めません。

主な症状

糖尿病白内障でよく見られる症状は、水晶体の白濁化による目のかすみ・ぼやけ・羞明(眩しく感じられること)・視力の低下などです。

白内障の症状や進行のプロセスは、白濁する部位により4つに分類されます。

 

▶ 皮質白内障

皮質白内障とは、水晶体の周りから中心部にかけて時間をかけて濁る病です。

早期段階では見え方への影響が小さく、自分ではなかなか気付かないパターンもあります。視力は良いものの、眩しさを感じたり物が二重に見えたりします。

 

▶ 高嚢下白内障

高嚢下白内障は水晶体の後側が濁る白内障で、早い段階から中心部の濁りが観察され、明るい場所でも見えにくくなります。

症状の進みが速く、視力が急激に落ちることが特徴です。

 

▶核性白内障

中心部から黄色味かかって、徐々に茶色からべっ甲色へと濁ります。

近視が急激に進むケースもあり、手術が難しいことが多いです。

 

▶成熟白内障

手指さえ見えないほど、水晶体が完全に白濁しているパターンです。

光しか感じない程度の失明状態に近い場合は、手術による視力回復への期待は小さくなります。

合併症への影響

糖尿病の三大合併症の一つに、糖尿病網膜症があります。

糖尿病では血糖値の上昇により、眼底の網膜にある毛細血管を詰まらせたり、破れて出血を起こしたりします。

症状が進むと、網膜剥離や硝子体出血を招き、最悪の場合失明の危険性がある病です。

白内障により水晶体が白く濁ると、眼底が見えにくくなり、網膜症の発見や観察が難しくなります。

また、白内障の術後には糖尿病網膜症が急速に進行する危険性もあり、手術前後の眼底検査や慎重な治療計画が求められます。

糖尿病白内障の原因

加齢によって引き起こされる白内障に対し、糖尿病白内障は体内の高い血糖値が関わっています。

高血糖が続くと、ソルビトールと呼ばれる特殊な糖や糖化蛋白が水晶体に溜まりやすくなります。

水晶体内に蓄積した糖は水分を取り込もうとして浸透圧が変化し、水分量が増加することにより、水晶体内に濁りが広まるというメカニズムです。

糖代謝異常により細胞膜が破壊され、皮質白内障を発生しやすいとも考えられています。

 

高血糖が続くことが最大の要因であるため、年齢に関係なく発症の恐れがあり、注意が不可欠です。

糖尿病白内障の治療方法

早期段階の白内障では、カタリン、カリーユニなどの点眼薬による治療が行われます。

しかし、これはあくまで進行を遅らせるもので、視力を回復するためには手術が必要です。手術では白濁した水晶体部分を砕いて吸い出し、プラスチックでできた眼内レンズを移植します。

 

糖尿病患者は免疫力が低く、感染症の発症や傷口が化膿する危険性が高いと認識されています。ただし最近では、極小切開術で目への侵襲を抑える手術も可能になっています。

また、術後の合併症や炎症を防ぐためには、血糖値の適切なコントロールが重要です。

目に違和感を抱いたらすぐに受診・相談

糖尿病を防ぐ生活習慣や定期検診はもちろんのこと、症状が現れた時の早めの受診・治療が肝心です。

日常生活の中で目に違和感を抱いたら、放置せずなるべく早く眼科を受信するようにしてください。

 

当院では、高度な専門性を有する医療スタッフによる医療の提供を通じて、白内障を主体としつつ数多くの目の病気への治療に対応しております。

特に白内障の日帰り手術に注力しており、多焦点眼内レンズも豊富に取り扱っております。その他硝子体、眼瞼下垂、涙道、緑内障等の治療についても日帰り手術が可能です。

また、明石市のみならず近隣地域(神戸市西区、神戸市垂水区、淡路市等)にお住まいの患者さんからも多くの治療のお問い合わせをいただいております。

 

目の病気にお悩みの方や、治療をご検討中の方はぜひ一度兵庫県明石市の田村眼科までご来院ください。